ハイテクキッズ・エッセイ2017

テレビゲームまわりのコネタやコラム、ときどき、セキュリティ記事など。

3DS対応ゲームのダウンロード販売が揺り起こしたのは何か?

--自転車の前かごに大事に入れた黄色いディスク。500円玉をにぎりしめて、ディスクライターのあるおもちゃ屋へ向かうのだ。さあ、何に書き換えてもらおう?--




はじめてゲーム「データ」を買った日

セーブデータもゲーム自体も電子のデータに変わりない。けれどもROMカセットだともうそれは焼き付けられているから、ゲーム「カセット」を買っている感覚、それをずっと持ち続けていた。やがてハードがスーパーファミコンになるとカセットはVHSビデオサイズのパッケージになり、その後も--プレイステーションやニンテンドーDSも独自のパッケージケースとなり、ゲーム「カセット」を「収集」しているという気持ちはずっと変わらないでいた。

ファミコンの世界では、一時期、シーケンシャルアクセス*1の片面1MBのリバーシブルディスクメディアが鳴り物入りで売り込まれた。合体ロボットのように*2ディスク装置をファミコン本体にくっつけて、電源を入れると、マリオとルイージが走り回る起動画面が流れてきたことに感動した。
しかもディスクシステムのすごいところは、ゲームに飽きたら、片面500円払えば書き換えができること、だった。黄色いディスクに防磁ジャケット、でかい紙を折り曲げた説明書に、ラベルシール、そのへんのアイテムを思い出す。
思えばそれが、ファミコン世代にとっての、いまでいう「ダウンロード販売」だったのではなかろうか。

3DSで新作ソフトをダウンロード併売するまでの準備

ほとんどの家で(光、あるいはそれに近い)ネットワーク環境が整った今、ソフトをダウンロードで購入するのももはや最近のゲーム機にとっては必須機能となった。3DSになってからようやく新作ソフトのダウンロード併売が始まったけれども、それまでに段階的にダウンロードでソフトウェアを買うことにユーザーは慣れさせてもらったのかもしれない。

まず初期のニンテンドーDSでは、Wi-Fi接続をすることによって、ゲームの追加データをダウンロードできるようになった。*3ユーザーが作ったパズル問題やミニゲームのダウンロードサービスも(期間限定で)行われた。

DSiでは「DSi Ware」が買えるようになった。電卓や音程チューナーといったお手軽なツールから、パッケージで販売されてもいいレベルの作りこまれたゲームまで。
この時期自分は「PiCOPiCT」にどはまりしていた。

そしてついに3DS時代から、新作ソフトのダウンロード併売がスタートするのである。このニュースは、何度も何度も読み直して、とても楽しみにしていた。--すでにこの時点で、ダウンロードして購入するためのためらいやとまどいはなかったのだ。

(もちろん)「Newスーパーマリオブラザーズ2」 *4を半分ご祝儀で、半分自分への誕生日プレゼントで、そしてどんな感じで買うんだろうという興味で購入。

ちなみにダウンロードでいわゆるふつうのパッケージソフトを購入・プレイするには、「アクセス速度の速い」「大容量のSDカード(SDHCカード)」を用意しておくことをおすすめします。購入時のSDカードだと近いうちに容量が足りなくなるんで。アクセス速度を示すCLASSの数字はでかいほうがいいですが、本体との相性もあるんでよく調べておきましょう。(相性がOKであれば安売りのやつでも十分使えます)

ダウンロードゲームの「ばら売り」と「品切れ」による予感

2012年に発売されたオムニバスミニゲーム集(というジャンルでいいのかなあ)、『GUILD01』に収録されたゲームが、単体でダウンロード販売されるということが決まったそうです。

それと、この記事を下書きしている間に「とびだせ どうぶつの森」が発売された(ダウンロード併売)んですけど、なんとパッケージ版だけではなくダウンロード版まで売り切れという噂が流れ(実際にはダウンロードコードを記入した「カード」が品切れだったそうですが)なんだかおもしろいことになってきたぞ、と思ったのです。

されどデータ、たかがデータ。うまい作戦?

そして今、だいぶんの人には、(プリペイドカードなどを買うことによってポイントチャージしてダウンロードでもソフトを買えるということが浸透してきたのではないだろうか。

最近では、人気のあったゲームの廉価版をダウンロード対応で販売したり、ダウンロード専売のソフトもたまにあったりする。どのくらいの人に需要があるかわかりづらいジャンルだったりする場合、ダウンロード販売は非常に有効な手段となっているのだろう。個人的にはそういうソフトのamazonリンクがはれないところがつらいけど。(もしかしてそういう対策も兼ねてる?!)

パッケージで売るためにはある程度のコンテンツボリュームが無いとフレーム分のもとがとれないけど、ダウンロードならそれを気にしなくてもいい。
そしてiTMSの時にもあったような、「あっこれいいな」と思った時にインフラさえ整っていればポチっと)*5買えてしまう。(店頭売りの人には申し訳ないけど)

任天堂さんの方向としては、ダウンロード専売だけにはしないというようなコメントもあったと思うし、実際WiiU版のもともとはダウンロード対応のソフトを期間限定でディスクでも売るといったことも行っている。そういうユーザーフレンドリーさは評価していいと思います。

*1:ディスクシステムのディスクは、テープメディアのように単純な向きのアクセスしかできない。HDDやCDなんかはいわゆるランダム・アクセスである

*2:FCロボットのブロックとジャイロもあったなあ。なつかしい。てか「クラブニンテンドーピクロス」で出題されたときはほんと懐かしみました

*3:ゲームソフトにすでに追加データがあり、そのロックを外すというかたちが多かった

*4:2012年11月現在コインが大量に降ってくる画面からスタートなので注意

*5:携帯電話の決済やクレジットカードの決済でも買える。大人にはこれがけっこう危険なワナである。